
講談社文庫
奥田英朗『ガール』
帯カバーに“すべての女性に「これって、私のこと!」と言わしめた爽快ベストセラー”
って書いてあったけど、あったけど(>_<)
ぜっったい共感できる人の方が少数派だとしか思えなかった
帯カバーに偽りアリですよ!!
これは現代の色んな種類の女性を描いた短編集じゃなくて、
全話が、都内で暮らす30代前半で高収入な女性を描いた短編集なのですよ。
港区の素敵な夜景の見えるマンションを買いたいけど、話題のレストランにも海外旅行にも行きたいし
高級ブランドの靴や服も欲しいし、どうしよう。
なんて悩んでる人の話を読んで
あー…あるある私も港区にマンションをー…(・∀・)
なんて、思う人、いないとは言わないけど、
今の日本には少数派のはずだ…(-ω-`。)
5話中、2話は主人公の親が公務員だった
っていうだけでなんとなくイラッとするんだよ(-_-#)ぁあん?
概ねの登場人物は、“20代の頃はちやほやされたのに今は…”
みたいなことでブルーな気持ちになっているみたいです。
で、だからなんなの?
ちやほやされたいの?なんなの?(*_*)
どうなりたいの?
別に結婚したいわけでもなさそうだし。
いいじゃん、買えよ。マンションを。
お前の人生などどうでもいいわ。
…あれ?
でもこれ、Amazonの著者からの作品紹介には
「キュートで強い、肚(はら)の据わったキャリアガールたちの働きっぷりをご覧あれ」
って書いてありますな…(・ω・)
最初から所謂キャリアウーマンの短編集だって考えて読めばそんなに悪くないかも…
登場人物たちは確かに仕事を頑張ってるし。
シングルマザーの話なんか、共感したというより主人公を尊敬した。
ここまで文句言っちゃっていまさらですがね。
(-ω-;)
いやいや、でもー
大手広告代理店で良い給料もらって、仕事にやりがいを感じ、好きに買い物して、医者と合コンしてる女を見て
これって私のこと( ̄□ ̄;)!!
なんて思う女ばかりだとしたら…
日本は今、バブルですなあ。
スポンサーサイト